💡【介護の現場から】なぜ紙を捨てただけで離職率が改善したのか?DXがもたらす「心の余裕」という真の価値

📰鳴り止まないコールと終わらない記録業務
サービス業、特に介護や福祉の現場は、常に「善意」と「疲弊」の狭間で揺れています。私はコンサルティングで様々な現場を見ますが、中でも介護施設の夕方は壮絶です。ナースコールが鳴り響く中、シフトの終わりには山のような「記録業務」が待っている。
正直、多くのスタッフが「利用者さんのケア」と同じくらい、「紙の記録」に時間を奪われています。手書きの報告書、バイタルチェックの転記、日誌の作成…。本来、人と向き合うためにこの仕事を選んだはずなのに、PCや紙と向き合う時間が長すぎる。この現実に、心が折れてしまうんです。
📰善意だけでは限界。経営者が恐れる「退職届」
ある介護施設の経営者Aさんは、毎月のようにスタッフの面談室で重い溜息をついていました。「また一人、辞めてしまうかもしれない…」
熱意を持って入社してくれたスタッフが、日々の膨大な事務作業に消耗し、笑顔を失っていく。給与や待遇をすぐに改善するのは難しくても、この「見えない負担」が現場の空気を重くし、連鎖的な離職(まさに悪夢です)を引き起こしていたのです。
Aさんの悩みは、「どうすれば定着してくれるか」というレベルを超え、「これ以上、どうやって現場を回せばいいのか」という悲鳴に近いものでした。
📰DXは冷たい?高価なシステムという大きな誤解
そんな時、私はAさんに「DX(デジタルトランスフォーメーション)で、まずその紙業務をゼロにしませんか?」と提案しました。
Aさんの最初の反応は、多くの中小企業経営者と同じです。「DX?うちみたいなアナログな現場に、高価なシステムは無理ですよ」「それに、テクノロジーって何か冷たい感じがして…」
この「DX=高価で冷たい」というイメージ、実は非常に強力な「アンカリング(思い込み)」です。でも、本音はそこじゃない。本当は、「導入に失敗して、現場がさらに混乱したらどうしよう」という「損失回避」の心理が働いていたんですね。
📰たった一つの決断。「記録」をやめて「会話」を選んだ
私たちは、高価な多機能システムを導入するのをやめました。
代わりに、「現場の負担を減らす」という一点突破。まずは、スタッフが一番時間を取られていた「日々の介護記録」を、スマホやタブレットで完結できるシンプルなアプリに変えたのです。
もちろん、最初は抵抗もありました。「手書きの方が早い」「覚えるのが面倒だ」という声(現状維持バイアス)です。
私たちは機能の説明はせず、ただ一つ、「この入力にかかる10分が、利用者さんと雑談できる10分に変わるかもしれない」ということだけを伝え続けました。
📰DXが取り戻した「5分」の雑談と笑顔
変化は3ヶ月後に訪れました。
まず、残業時間が目に見えて減りました。紙への転記や集計作業がゼロになったからです。
でも、Aさんが最も驚いたのは別のことでした。以前は業務連絡ばかりだったスタッフステーションで、「雑談」が聞こえるようになったのです。「〇〇さん、今日あんな冗談を言ってたんですよ」「〇〇さん、最近食欲が…」
記録がデジタル化され、リアルタイムで情報が共有されるようになったことで、逆に「記録にない情報」を口頭で補うコミュニケーションが生まれたのです。
テクノロジーが奪うと思っていた「人間らしさ」。
正しくは、テクノロジーが「ムダな作業」を肩代わりしてくれたからこそ、「人間らしい時間」が戻ってきたのです。これこそが、本当の従業員満足度(ES)の向上でした。
📰本当のDXは「効率化」ではなく「人間性の回復」
私は、DXやAIの導入支援をしていますが、その本質は「効率化」という数字だけにあるのではありません。
本当の価値は、「やらされ仕事」から人を解放し、その人が本来持っている創造性や優しさを発揮できる「心の余裕」を生み出すことにある。
介護現場の例は、それを象N%的に示しています。DXは、冷たいどころか、最も人間的な温かさを取り戻すためのツールになり得ます。
あなたの職場にも、テクノロジーで「取り戻せる笑顔」が眠っているかもしれません。
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