💡「お願い」で空回りしていた私が、行動経済学の「ナッジ」で現場を動かした話 — AI時代こそ「言葉の工夫」がDXを加速させる

📰なぜ指示が響かず空回りしていたのか
本音を言うと、以前はかなり悩んでいました。DXを進めようと新しいツールを導入し、現場に「これを使ってください」「お願いします」とメールを送る。でも、返ってくる反応は鈍く、結局は従来のアナログなやり方が続く…
「なんで伝わらないんだ!」と焦る一方、現場からは「また新しいことを押し付けられた」という無言の抵抗を感じる。この「やらされ感」こそが、DX推進における最大の壁だと気づいたのは、しばらく経ってからでした。
📰命令ではなく「そっと肘で突く」技術
そんな時、私が出会ったのが「ナッジ(Nudge)」という考え方です。これは行動経済学の理論で、直訳すると「(注意を引くために)肘でそっと突く」という意味。
決して「これをしろ!」と命令したり、金銭的なインセンティブで釣ったりするのではない。相手の選択の自由を奪わずに、より良い選択を自ら「したくなる」ように、そっと環境や選択肢をデザインする技術です。この「本人の意思を尊重する」というスタンスが、私のコンサルティングの考え方を根底から変えました。
📰メール文面を「変えただけ」で起きた変化
例えば、あるクライアント先で新システムへの移行研修を企画した時のことです。以前の私なら「研修参加をお願いします。各自登録してください」と送っていたでしょう。
でも、ナッジを学んだ私は、案内メールをこう変えました。「研修には『全員が自動で登録』されています。もし、どうしても参加できない方だけ、〇日までに連絡をください」と。
結果ですか? 参加率は、以前の「任意参加」だった時の1.5倍以上になりました。これは「デフォルト設定」というナッジです。人は「現状維持」を好むため、「参加しない」という行動に手間(=連絡)が必要になると、「まあ、登録されてるなら参加するか」と考える確率が上がるわけです。
📰「みんなやっています」が持つ強力な力
もう一つ、効果絶大だったのが「社会的証明」の活用です。あるツールをなかなか使ってもらえない時、「(社長が)使ってください」とトップダウンで言うのではなく、メールの文面にこう添えました。
「ちなみに、営業部のAチームでは先行導入し、すでに『入力時間が平均20%削減できた』という声が上がっています」
これは「ほら、あなたと同じ立場の人がすでにやっていて、良い結果が出ているよ」と伝えるナッジです。人は「みんながやっている」という事実に安心し、同調する傾向があります。特にサービス業や小売業の現場では、横のつながりが強いため、「あの店(部署)がやっているならウチも」という心理が働きやすいのです。
📰AIが書けない「人の心」を読むひと工夫
AIは、効率的なメール文面を何パターンも生成できます。しかし、そのメールが「誰」の「どんな心理状態(面倒、不安、焦り)」に届くのかを設計するのは、人間の役割です。
ナッジという「人の心のクセ」を理解し、言葉にそっとひと工夫を添える。AI時代だからこそ、この「人の心を読む力」が、組織を動かし、DXを成功に導く最大の武器になると、私は本気で感じています。
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