📒ChatGPTでPowerPointの資料を作成してみる
💡こんな人にお勧め
✔ChatGPTをデスクワークに活用してみたい
✔PowerPointを使った提案資料などの作成を効率化したい
弊社では「ChatGPTを使ったシステム開発」から「企業向けDX支援」の一環として提供している「ChatGPT導入によるデスクワーク効率化支援」など、自社内外でChatGPTの導入支援や研修/コンサルティングを行っております。
今回はこの際にお話ししている「ChatGPT導入研修」の中から「ChatGPTをPowerPointの資料作成に活用する方法」について紹介します。
🏷手順1、ChatGPTで資料の元となるテキストを作成するプロンプトの作成
まずは、ChatGPTで作りたい資料の元となる文章を作成します。ここは「ChatGPT」の一般的な使い方のお話しですのでご存知の方も多いと思いますが、必要な「プロンプト」(命令文)を作成します。
2023年6月現在の最新版/有料版である「GPT-4」ですと「zero-shot prompting(デモンストレーションなど無しで1回で命令する方法)」で完了出来るものですが、今回は無料版の「GPT-3.5」でも成功しやすい方法です。
以下の例では、サンプルプロンプトを表示しています。
あなたは有名な自動車評論家です。戦後作られた国産1.8L以上の2ドアクーペの「メーカー」「車名」「主要グレード」について教えてください。
#条件
-「表形式」で出力
-5個の事例
プロンプトのポイントについて解説します。
- 役割を設定する…「あなたは有名な自動車評論家です。」とすることで、その役割になることで専門的な回答を得られることがあります。
- Markdown形式で条件を指定する…「#条件」にて条件を明示しています。「ハイフン(-)」を使って条件を指定することで出力結果の形式などを明確にします。
これにより得られたのが、上記の表です。もちろんこのままスクリーンショットなどでPowerPointに貼り付けでも良いのですが、もう少し手間を加えてみます。
🏷手順2、ChatGPTの出力結果を整形するプロンプトの作成
続いて「few-shot prompting(モデルに例やデモンストレーションを提供し、文脈学習を通して質問や指示と回答のパターンを学習させる手法)」で、続けて以下のプロンプトを実行します。
上記の表を「makrdwon記法」に変換してください。
#条件
-行頭は必ず「タブ文字」でインデントし、スペース文字は使わない
-以下の構造のネスト形式
#構造
メーカー/車名
– 主要グレード
プロンプトのポイントについて解説します。
- 出力形式を指定する…「markdown記法」とすることで出力形式を指定して、PowerPointにコピーペーストしやすいフォーマットに変換します。
- 出力条件を指定する…「#条件」にて条件を明示しています。「タブ文字」「ネスト形式(入れ子構造)」を使って出力することで、PowerPointで箇条書きの場合の情報を保持させて綺麗に変換できます。(後述)また「#構造」を使って、どのような構造の出力をして欲しいかを明示しています。
結果が以下の表示です。
これによって出力されたのが、上記の結果です。「Markdown形式」を指定すると、上記のようなMarkdown形式での表示に変わり、右上の「Copy code」でコピーが出来るようになります。ここで出力結果をコピーします。
💡ポイント…一度で期待通りの出力をしてくれない場合もあります。その場合は「Regenerate response」ボタンで回答を再作成してください。
🏷手順3、ChatGPTの出力結果をコピーしてPowerPointに貼り付ける
上記で「Copy code」でコピーしたら、PowerPointの作成画面に移動します。
PowerPointの編集画面で「SmartArt」を選択して、資料のスライドで使いたいSmartArtを選択します。
あとは表示されたSmartArtに先ほど「Copy Code」でコピーしたものを貼り付けるだけです。
あとはSmartArtの形を変えれば見た目は変えられますので、他のものに変更して再利用も可能です。
なお、Markdown形式にするとインデントの記号として「ハイフン(-)」が入ります。これについては「メモ帳などに一度貼り付けてハイフンを置換/削除」したものをコピペしてからPowerPointに貼り付けても良いですし、PowerPointに貼り付けた後に一括で文字列置換をしてもOKです。
🏷ChatGPTで資料のアイデアを作って、PowerPointで活用する
ChatGPTのプロンプトやテクニックを覚えていくことで、上記のようなビジネス向け資料作成から作業効率改善まで幅広く活用が可能です。ぜひ活用してみてください。
>>>その他の記事はこちら「ビジネスノート」
>>>制作事例/導入事例はこちら「制作事例/導入事例」
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