📒売上にも直結する「地名で検索」機能の作り方3選
「人材派遣/仕事検索サイト」「飲食店検索サイト」「不動産検索サイト」「中古車検索サイト」…検索サイトにつきものなのが「都道府県名で検索」「マップで検索」「住所で検索」など「地名で検索」機能です。ある程度土地感があったり地理的条件で検索するときに欠かせない機能です。
検索サイト自体が「池袋+求人」「大阪+ラーメン」「福岡+マンション」「北海道+中古車」などの「地名を軸としたキーワードで SEO」 を狙っている場合は「地名で検索」機能をどのように作成するかで集客力も大きく変わります。
今回は売上に直結する「地名で検索」機能についての考察です。
「地名で検索」はどんな場合に使われるのか
「地名」は「対象」の複合条件として「その対象となるキーワードを絞り込みたい」場合に活用されます。この精度が高ければ高いほど、そのサービスを利用するユーザーのニーズにマッチし、問い合わせ数や資料請求数、成約数などにも影響します。
このため、そのサービスを利用するターゲットユーザーが「どのような条件を希望しているか」「どのようなパターンを想定されるか」事前にしっかりとした予測が必要になります。
例えば設計の段階で「都道府県名検索で良いのか」「市区町村名検索まで必要なのか」「駅名などが必要か」「検索した結果が多すぎたり少なすぎたりしないか」など、結果として表示されるデータ(レコード数)数まで加味して機能を構築する必要があります。
また「マスタデータ」をどこまで用意しておくかも重要です。「地名検索」に付随する「マスタ」といえば多いのは「郵便番号/住所データ」です。これも「郵便局」のサイトからダウンロードする方法だけでなく、APIでリアルタイムに取得する方法もあります。
どのような検索方法があるのか、以下にご紹介します。
地図座標範囲指定・ルート検索
GoogleマップやNavitime等でお馴染み「マップ」をクリックして、この地図上の座標データから「範囲指定」「ルートによる時間指定」で検索を行う方法です。
「範囲指定」の場合は「池袋駅の1km以内にあるラーメン店」のように「指定座標位置を中心にした半径内での検索」となりますので「実際のルートなどの距離感」に関わらず「まとめて検索結果を表示したい場合」に使いやすい機能です。
これに対して「池袋駅から徒歩10分以内にあるラーメン店」のように「移動方法」「移動時間」を指定して「ルート」で検索結果を絞ることも可能です。
導入にあたっては「Google Maps API」等の「外部の地図情報データ」などを参照する構築が必要になります。このため、API の利用費用などのコスト負担が発生します
郵便番号・住所テキスト検索
「郵便番号7桁」のデータを入力して検索する方法です。ドミノ・ピザ等でも使われています。「土地勘が有る」「自宅や実家など郵便番号が分かる」場合に便利な方法です。「郵便番号」が分からない場合も想定して「住所(全体もしくは一部)」「フリーワード」から検索する機能とセットで設置する必要があります。
「郵便番号」検索の場合は位置座標を特定することが出来ませんので、大きな範囲で曖昧な結果で良い場合に便利です。また「宅配ピザ」のようなエリア指定型サービスの場合「エリアを指定出来る」ため「郵便番号」は使いやすいですね。
導入にあたっては「郵便局の郵便番号データ一覧」「郵便番号検索 API 」などを利用する準備が必要です。また「フリーワード」も併用する場合は「駅名」や「ランドマーク」の「住所や郵便番号データ」もセットで構築する必要がありますので、これらのマスタデータをどのように管理するか設計が重要になります。
テキストリンク検索
「都道府県名」「市区町村名」などを「一覧にしてクリック」「プルダウンメニューで選択」することで検索する方法です。「都道府県名」や「市区町村名」のデータだけあれば、その検索結果をそのまま出力するだけですので、一番シンプルに構築できる方法です。スーモなど多くのEC サイトや検索サイトなどでよく使われている手法です。
複雑なマスタデータを構築する必要がないため初期コストを抑えることが可能ですが、反面「都道府県」「市区町村」の「境界」を超える検索が難しくなります。例えば「東京都」「神奈川県」の堺となる「多摩川」付近で検索したい場合は「東京都」「神奈川県」と2回に分けて「再検索」をする必要が出てきます。これがユーザーの離脱率を上げてしまう結果につながりますので、補完するための機能が必要になります。
「都道府県名」「市区町村名」近接検索
上記の「テキストリンク検索」で「都道府県名」や「市区町村名」をクリックした際に「境界」を超えて検索しやすいよう、補完する機能として「近接」の「都道府県名」「市区町村名」の「検索機能や検索結果」を提供することで「再検索」を減らすことが可能です。
導入にあたっては「都道府県名」「市区町村名」の「近接データ」をマスタとして作成する必要があります。これにより不要な再検索を減らし、離脱を抑制することが可能になります。
なぜ売上に影響するのか
「地名で検索」はユーザーが情報に簡単にたどり着くために最適化されているか否か、つまり「検索をし易ければし易い」程、問い合わせや成約に繋がります。逆に検索がしづらい場合は途中で離脱してしまうため、商品やサービスそのものの情報に到達することができない可能性も出てきます。
また、テキストなどを適切に配置することで SEOの評価にも直結します。例えば「東京都品川区」は「港区」「江東区」「目黒区」「大田区」「渋谷区」と隣接しています。「テキストリンク検索」によって再検索の回数を減らすだけでなく「品川区」のページから「目黒区」や「大田区」の検索結果にリンクが張られることで、サイト内の巡回率が上がり「目黒区」や「大田区」 のページとしても評価が高まります。SEO で順位が上がることは「サイトへのユーザーの流入数」が増えることにもつながりますので、単純に考えれば「アクセス数の増加=売上の増加」とも考えられるわけです。
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