📒SEOに強い…それは本質ですか?
SEOは手段であり、目的ではないということ
某企業での打ち合わせでのこと。
社長(以下、社):で、お宅はSEOは強いの?
RASH(以下、R):15年以上SEOに関わっていますので、当時から今に至るまでの変遷は存じておりますし、実績も多くございます。
社:今、SEOに強いって会社が売り込みに来てるんだけどさ。やっぱりSEOに強いって大事だよね。
R:SEOに強いのは当然ですが「その先」にある「問い合わせ」「成約」を見据えることが出来るかが大事です。SEOはあくまで手段であり、目的ではありません。弊社は「その先」を見据えてご提案差し上げています。
結構あるあるSEO神話
リスティングもSEOも取り扱っておりますので、弊社ではよくある会話です。「SEOに強いことが大事」だと思われている企業は本当に多くあります。「SEOで上位にヒット出来ること」は大事です。ただし「SEOは手段の一つとして大事」であり「目的ではない」ということを理解して、SEOを仕掛ける必要があります。
SEOを仕掛けることで検索エンジンで上位にヒットしていても、全く売上が上がらないケースはあります。多くの間違いは「検索エンジンで上位にヒットすれば売れるだろう」という考えです。
検索エンジンの上位にヒットしても売上が上がらない事例
仮に「金属加工のメーカー」が「新鮮マグロ」で上位にヒットしても、売上に繋ぐのは難しいでしょう。(超高レベルな「クロスセル」でも狙うのでしたら、別ですが。)
クロスセルとは、ある商品の購入を考えている消費者に対し、その商品に関連する商品や、組み合わせることによって割引になる商品などの購入を勧める販売方法。
クロスセルは、ひとりあたりの購入点数を増やし、その結果として購入金額を向上させることを目的としている。
参考)マーケティング用語集Wiki 「クロスセル」
https://marketingis.jp/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%82%BB%E3%83%AB
最低レベルで考えなければいけないのが
- SEOで上げたいキーワードが自社の「商品」「サービス」にマッチしているか
- SEOで上げたいキーワードがユーザーの「検索行動」にマッチしているか
- SEOで上げたいキーワードがコストをかけて費用対効果が取れるのか
が重要です。
SEOで上げたいキーワードが自社の「商品」「サービス」にマッチしているか
「新鮮マグロ」の例ですと「釣り具メーカー」も可能性としては考えられますが、より近いのは「スーパー」「通販サイト」あるいは「飲食店」等が考えられます。「新鮮+マグロ」ですので「新鮮なマグロ」を「購入したい」「食べたい」が連想されやすい言葉になります。
「新鮮マグロの特売」を「スーパー」が行う際や「新鮮マグロの刺身盛り合わせ」を販売する「飲食店」であれば「自社商品/サービスにマッチ」しやすくなり「成約」に繋がります。
より端的に自社商品やサービスにマッチするキーワードを予測することが、SEOの基本であり重要な要素となります。
SEOで上げたいキーワードがユーザーの「検索行動」にマッチしているか
メインワードとして「新鮮マグロ」を選択したら、次にどのようなキーワードを組み合わせるかで、さらにユーザーを絞り込むことで費用対効果が上がります。上記の事例であれば「新鮮マグロ」と「特売」「販売」「通販」、あるいは「居酒屋」「日本料理店」などの組み合わせが考えられます。
ここで言う「検索行動」とは、メインとなる「新鮮マグロ」に対して「ユーザーが何をしたいか」により絞り込んでマッチさせることです。「新鮮マグロ」だけで上位にヒットさせることが出来れば理想ですが、競合も増えますのでコストも上がってしまいます。
より難易度を下げることで費用対効果を上げるためには、ユーザーの「検索行動」を予測して、どのキーワードがユーザーニーズにマッチするかを考えることが重要になります。
SEOで上げたいキーワードがコストをかけて費用対効果が取れるのか
一般的にSEOを依頼する場合は
- 作業保証型…検索エンジンで上位にヒットさせるためサイト作成/修正やコンテンツ追加等様々な改善施策を工数として出して費用を決めるタイプ
- 成果報酬型…一定の契約期間の間に特定のワードでの順位を計測し、条件に満たす順位の場合にその表示日数に単価を乗じて費用を決めるタイプ
に大きく分かれます。いずれの場合も事前に一定の費用感が分かりますので、そこから費用対効果を算出する必要があります。
例えば「新鮮マグロ」で月額10万円の費用がかかったとします。(費用は実際のものとは異なります。)仮に「通販サイト」で「特上マグロ切り身盛り合わせ 【粗利1000円】」を取り扱っていたとします。「特上マグロ切り身盛り合わせ 【粗利1000円】」のみで考えると「100セット」売っても、その他販管費などを考えると実質は元が取れないことなります。ただし、これが先に挙げたような「クロスセル」や「アップセル」が狙える商材の場合は、客単価を上げられますので【客あたり粗利が2000円】に出来れば「50組以上」で考えられるようになってきます。
アップセルとは、ある商品の購入を考えている顧客に対し、当初決めていた価格帯の商品よりも上位の商品(あるいは利益率の高い商品)を勧める販売方法のこと。
参考)マーケティング用語集Wiki 「アップセル」
https://marketingis.jp/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%AB
月額10万円の広告費に対して50組…つまり「50組÷30日」ですので「一日約2組程度」の成約が出来れば最低ラインと考えることが出来ます。
そこから「どの程度のクリック数が有るか」「季節要因」を予想するなど、さらに費用対効果を求めるための計算が続きます。
この考え方はあくまで一例ですが、SEOで狙うワードはその商品やサービスのみならず、関連商品や付随する売上なども加味して考えられると、費用対効果を計算することが可能になるケースもあります。
「SEOで順位上げる」≠「売上を上げる」
このように考えると「SEOで順位を上げる」ことは「売上を上げる」ことと一致しないことが分かるかと思います。単純に一時的な検索エンジンでの表示であれば、リスティングのみでも良い訳です。
本質は「SEOは手段であり目的では無い」ということです。「SEOに強い」「順位を上げましょう」という企業から売り込みが来たら「どうやって売上を上げますか?」と質問してみてください。
今、考えている「それ」アイデアとITの力で実現しちゃいます。
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