カスタマージャーニーとは何か、中小企業での作成方法

カスタマージャーニーとは何か
「カスタマージャーニー」という言葉を聞いたことはあっても、「自社にはまだ早い」「大企業が使うマーケティング手法ではないか」と感じている中小企業の経営者や管理職の方は少なくありません。しかし実際には、カスタマージャーニーは広告費や人員が限られる中小企業ほど効果を発揮する考え方です。
カスタマージャーニーとは、お客様が商品やサービスを知り、興味を持ち、比較し、購入し、その後リピーターになるまでの行動や心理の変化を時系列で整理したものです。
重要なのは「企業が売りたい流れ」ではなく、「お客様がどのような気持ちで行動しているか」を見える化することです。ホームページへのアクセス数が増えているにもかかわらず問い合わせが増えない場合、比較検討時に必要な情報が不足していることが原因かもしれません。カスタマージャーニーを作成することで、このような改善ポイントを発見しやすくなります。
中小企業がカスタマージャーニーを作るべき理由
多くの中小企業では、営業、マーケティング、ホームページ運営などがそれぞれ独立して動いています。その結果、営業は商談件数、マーケティング担当はアクセス数、経営者は売上と、異なる指標を見て判断してしまうケースが少なくありません。
カスタマージャーニーを作ることで、お客様がどのタイミングで迷い、どこで離脱しているのかを社内で共有できます。改善すべきポイントが明確になるため、限られた予算でも効率的な施策を実行できるようになります。

中小企業向けカスタマージャーニーの作成手順
複雑なツールは必要ありません。まずはA4用紙1枚で作成することをおすすめします。
作成手順は次の5つです。
- 理想のお客様を一人決める
- 購入までの行動を書き出す
- 各段階で考えていることを整理する
- 不安や疑問を書き出す
- 自社が提供できる情報や施策を対応させる
例えば「課題を感じる」「検索する」「比較する」「問い合わせる」「商談する」「導入する」「継続利用する」という流れを書き出し、それぞれの場面でお客様が何を知りたいのかを整理するだけでも、改善すべきポイントが見えてきます。
作成時によくある失敗
最も多い失敗は、企業目線だけでカスタマージャーニーを作ってしまうことです。「資料請求してほしい」「問い合わせしてほしい」という希望だけでは、お客様は行動しません。
実際のお客様は「費用はいくらか」「本当に導入できるのか」「他社との違いは何か」といった疑問を抱えています。営業担当へのヒアリングや問い合わせ内容を分析することで、より実態に近いカスタマージャーニーを作成できます。
カスタマージャーニーを改善へ活用する方法
作成したカスタマージャーニーは、ホームページ改善、SEO記事の企画、SNS運用、営業資料、メールマーケティングなど幅広い施策へ活用できます。比較検討段階で離脱が多い場合は導入事例や料金ページを充実させるなど、お客様の心理に合わせて情報を提供することが重要です。
まとめ
カスタマージャーニーは、大企業だけのマーケティング手法ではありません。限られた経営資源で成果を最大化したい中小企業だからこそ、お客様の行動や心理を整理し、改善につなげる価値があります。まずは一人のお客様を想定し、購入までの流れを書き出すところから始めてみましょう。
問い合わせが増えない原因は、本当に集客不足でしょうか。それとも、お客様が迷っているポイントを見落としているだけでしょうか。自社のカスタマージャーニーを一度整理することで、改善すべき優先順位が明確になります。
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