提案資料に載せたい「ROI」と、AIを使ったその算出方法

ROIが示せない提案書が選ばれなくなる時代
「提案内容には自信があるのに、最終的には価格で比較されてしまう」「役員会でROIを聞かれた瞬間に話が止まってしまう」。このような経験はありませんか。AIの普及によって提案資料そのものを作るハードルは大きく下がりました。しかし、その一方で「数字で判断できる提案」が求められる場面は増えています。特に経営層は、機能や特徴よりも「投資に対してどれだけ利益が返ってくるのか」を重視します。ROIを説明できない提案は、どれだけ見栄えが良くても意思決定の最後の一歩で止まってしまいます。
なぜROIが提案資料の決め手になるのか
経営者は毎日のように複数の投資判断をしています。システム導入、人材採用、広告投資、設備更新など、限られた予算をどこへ配分するかを決めなければなりません。そのため「この施策を実施すると何が改善され、どれだけ利益につながるのか」が数字で整理されている資料ほど信頼されます。
例えばDX導入であれば、年間削減時間、人件費削減額、売上増加額、投資回収期間、ROIなどを整理して示すだけで、提案の説得力は大きく向上します。

ROIの基本計算式
ROIは「(投資によって得られた利益−投資額)÷投資額×100」で計算します。例えば300万円のシステムを導入し、年間600万円の利益改善が見込める場合、ROIは100%となります。実際には保守費や教育コストも加味しますが、提案段階では基本的なROIを示すだけでも十分な判断材料になります。
AIを活用したROI算出方法
ROI計算で難しいのは計算式ではなく、利益改善額の仮説づくりです。生成AIへ「営業担当20名、1日30分削減、平均時給3,200円、導入費480万円」と入力するだけで、年間削減時間、人件費削減額、投資回収期間、ROI、提案資料向け文章までまとめて作成できます。さらに「役員向けに説明できる文章で」と指示すれば、そのまま資料へ掲載できるレベルまで整えられます。
AIで精度の高いROIを作るポイント
AIへ入力する情報が具体的であるほど試算精度は高まります。導入費用、月額費用、人件費、作業時間、削減率、売上増加予測、利益率、対象人数などを整理して入力すると、実務で利用できるROIシミュレーションを短時間で作成できます。
提案資料で伝わるROIの見せ方
数字だけでは相手には伝わりません。導入前・導入後・年間改善額・ROI・投資回収期間を比較表にまとめると理解しやすくなります。また、保守的・標準・楽観の3パターンを提示することで、経営層はリスクを把握しながら判断できます。AIを活用すれば、こうした複数シナリオも短時間で作成できます。
AI時代の提案資料に必要な視点
AI時代は「資料を作れる人」ではなく、「経営判断につながる資料を作れる人」が選ばれます。AIは作業を高速化できますが、事業理解や前提条件の整理は人の役割です。ROIを提案資料へ組み込むことで、価格競争ではなく価値提案へと議論を進めやすくなります。
ROIを提案資料へ盛り込めていますか。数字で意思決定できる資料へ変えるだけで、商談の進み方や社内稟議の通りやすさは大きく変わります。まずは現在お使いの提案資料を見直し、AIを活用したROI試算を取り入れてみませんか。
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