「協調性」がチームを強くするとは限らない。ポジティブとネガティブ、2つの側面

SNSで見つけた投稿から考えたこと
先日、他の方のSNSの投稿を読んでいて、「なるほど」と感じたことがありました。
それは、「協調性は必ずしもチームを強くするわけではない」という考え方です。
私たちは子どもの頃から、「協調性は大切」「みんなと仲良く」と教えられてきました。そのため、「協調性が高い人=良い人」というイメージを持っている方も多いでしょう。
しかし、仕事の現場を思い返してみると、「協調性がある」と言われる組織ほど、実は誰も反対意見を言わなくなっているケースも少なくありません。
この投稿を読んだとき、「協調性」という言葉には、まったく異なる2つの意味が含まれているのではないかと思いました。
協調性には2種類ある
私は協調性を、次の2つに分けて考えると理解しやすいと感じています。
①建設的な協調性
②消極的な協調性
どちらも一見すると「協調性がある人」に見えます。しかし、組織への影響は大きく異なります。
建設的な協調性とは、「目的を共有しながら、自分の考えも率直に伝えられる状態」です。一方で消極的な協調性とは、「空気を壊したくないから黙る」「面倒だから合わせる」という状態です。どちらも争いは起きませんが、成果には大きな違いが生まれます。

建設的な協調性
建設的な協調性があるチームでは、意見の違いは歓迎されます。
例えば、「その考え方もありますね」「私はこう考えます」「別の方法も試してみませんか」といった会話が自然に行われます。
一時的には議論が増えるかもしれません。しかし、その議論によって判断材料が増え、結果としてより良い意思決定につながります。
「同じ意見になること」ではなく、「目的のために違う意見も出せること」が、この協調性の特徴です。
消極的な協調性
一方で、消極的な協調性は少し厄介です。
会議は静かで、反対意見もありません。一見すると、とてもまとまっているように見えます。
しかし実際には、「違うと思うけれど言わない」「どうせ変わらないから黙っておこう」「波風を立てたくない」という気持ちが積み重なっていることがあります。
この状態になると、改善提案は減り、小さな問題が放置され、気付いた頃には大きな課題になっていることも珍しくありません。つまり、「協調性が高い」のではなく、「異論が出ない状態」が続いているだけなのです。
あなたのチームはどちらか
もしチームの協調性を見直したいのであれば、一つだけ確認してみてください。
「反対意見を言った人が、不利益を受けない組織になっているか。」
この問いだけでも、多くのことが見えてきます。反対意見が歓迎される組織なのか。それとも、空気を読んで合わせることが評価される組織なのか。
協調性は、「みんな同じ方向を見ること」ではありません。目的に向かって、それぞれが安心して違う意見を出せる状態こそ、本当の意味でチームを強くする協調性なのではないでしょうか。
あなたの組織では、「協調性」という言葉が、建設的な対話を生み出していますか。それとも、意見を飲み込む理由になっていませんか。
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