💡なぜ「タウリン1000mg」は「1g」より売れるのか? BtoB製造業こそ知るべき、脳科学が解明した「売れる言葉」の法則

📰良いモノを作れば売れるは残念ながら幻想
「ウチの技術は他社に負けない」「この製品の品質は世界一だ」。そう自負されている経営者の方は、本当に多いです。そして、それは事実なのでしょう。日本のものづくりの技術力は、間違いなくトップレベルです。
しかし、その「素晴らしさ」、顧客に本当に伝わっていますか?
「良いモノを作ってさえいれば、いつか誰かが見つけてくれる」。正直、これは少し前の時代の考え方かもしれません。情報が爆発し、顧客がAIを使って瞬時に比較検討できるようになった今、その「良さ」を、顧客の脳が理解できる「言葉」に翻訳しなければ、存在しないのと同じになってしまいます。
📰同じ重さでも「1000mg」が選ばれる理由
有名な話ですが、栄養ドリンクの「タウリン1000mg配合」という表記。あれ、グラムに直せば「タウリン1g配合」です。どちらも同じ重さ。でも、「1g」と書かれているより、「1000mg」と書かれている方が、なんだかスゴそうに感じませんか?
これは、行動経済学でいう「フレーミング効果」の一種です。人間は、客観的な事実は同じでも、「伝えられ方(フレーム)」によって、その価値の認識が大きく変わってしまう生き物なのです。
「1」という数字よりも「1000」という数字の方が、脳に強いインパクトを与える。ただそれだけのこと。でも、顧客は無意識に「スゴそう」な方を選んでしまう。マーケティングとは、この「脳のクセ」を理解することから始まります。
📰スペック自慢で大失敗した私の黒歴史
告白しますが、私自身、技術畑出身なものですから、昔はスペックを語るのが大好きでした。「このシステムの処理速度は従来比300%で」「業界初の独自アルゴリズムを搭載して…」とか。
本音を言えば、そういう言葉を使っている自分に酔っていたんですね。
でもある展示会で、私は自社のブースで熱心に技術仕様を説明していました。顧客(別の中小企業の社長さんでした)の反応は、正直イマイチ。「へぇ、すごいね」とは言ってくれるものの、目が全く笑っていない。
その日の帰り、雨に濡れた駅のホームで、「あぁ、自分は『伝えたいこと』を一方的に話していただけで、『顧客が知りたいこと』を何一つ話していなかったな」と、深く反省しました。
📰顧客の脳は「0.01mmの精度」を理解できない
製造業の現場では、「0.01mmの精度」や「新開発の特殊合金」といった言葉が飛び交います。それは技術者にとっての誇りであり、日常です。
でも、顧客の脳にとって、その言葉は何を意味するのでしょう?
「0.01mmの精度」と言われても、それがどれだけスゴいのか、自分のビジネスにどう役立つのか、直感的に理解できる人はいません。顧客の脳は、そういう「抽象的で専門的な情報」を処理するのが大の苦手。すぐに「よく分からないや」とシャッターを下ろしてしまいます。
📰「特徴」を「顧客の未来」に翻訳する技術
では、どうすればよかったのか。必要なのは「翻訳」です。御社の技術という「特徴(スペック)」を、顧客が手に入れる「未来(ベネフィット)」という言葉に翻訳するのです。
「0.01mmの精度」
→「お子さんが将来使うかもしれない、10年後も寸分の狂いなく動き続ける精密部品の“安心感”」
「新開発の特殊合金」
→「真夏の炎天下や極寒の現場でも、絶対に故障しないという“タフさ”」
「業界初の独自アルゴリズム」
→「これまで3時間かかっていた面倒なデータ入力が“ゼロ”になる快適さ」
顧客が欲しいのはドリルではなく「穴」なのです。御社の技術(ドリル)が、いかに素晴らしい「穴」を顧客の生活やビジネスに開けるのか。それを見せるのです。
📰ちなみに「松竹梅」が必ず「竹」を選ぶように…
あ、ちなみに余談ですが、飲食店で「松・竹・梅」のコースがあると、多くの人が真ん中の「竹」を選びますよね。あれも「おとり効果」や「極端性回避」と呼ばれる脳のクセを利用した設計です。
一番安い「梅」は「安かろう悪かろうかも」と不安になり、一番高い「松」は「そこまでじゃなくても」と躊躇する。結果、合理的に「真ん中」を選ぶ。
これも、人が「合理的」に判断しているようで、実は「脳のクセ」に沿って無意識に選ばされている一例です。
📰AIは「言葉の翻訳機」として最強の相棒
「とはいえ、そんなキャッチコピーなんてウチには書ける人間がいないよ」…そう思われるかもしれません。
ここが、まさにAIの出番です。
生成AIは、この「翻訳」作業がとんでもなく得意です。御社の技術資料、スペック一覧、過去のパンフレットをAIに読み込ませて、こう指示するだけ。
「あなたは顧客の心理を理解したプロのマーケターです。これらの技術的特徴を、顧客が感じる『ベネフィット』や『感動的な未来』が伝わる言葉に翻訳してください。50パターンください」
AIは、あなたが思いつきもしなかった言葉のタネを、無限に生み出してくれます。
📰「伝える」努力から「伝わる」設計へ
「良いモノを作れば売れる」時代は終わりました。今は、「伝わったモノ」だけが売れる時代です。
そして「伝わる」とは、大きな声でスペックを叫ぶことではありません。顧客の脳のクセを理解し、そのクセに沿って、最も受け入れやすい「言葉」をそっと差し出す「設計」のこと。
御社の素晴らしい技術、眠らせておくのはあまりにも、もったいない。そう思いませんか?
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