💡なぜあなたの提案は「響かない」のか?AI×心理学で解明!決裁者が「これだ!」と唸る【刺さる提案資料】作成3つのステップ

📰高機能=売れるという幻想
「機能は競合A社より優れている」「価格も頑張った」「なのに、なぜかコンペで選ばれない」。
IT・システム開発の営業責任者様や経営者様から、こうした切実なご相談をいただくことが増えました。
素晴らしい技術力と熱意で開発したシステム。その価値が正しく伝わらないのは、本当にもどかしいことですよね。
多くの場合、その原因は「提案資料が機能の羅列になっている」点にあります。決裁者は、機能の多さではなく「自社の未来がどう変わるか」を知りたいのです。
ここでは、AIと行動経済学の知見を使い、決裁者の心を掴む「刺さる提案資料」に変える3つのステップをご紹介します。
📰ステップ1:AIは「顧客のジョブ」発見の相棒
多くの人がAIを「文章を清書するツール」だと思っていますが、それは本質ではありません。
AIの真価は、私たちの「思考の壁打ち相手」となり、顧客自身も気づいていない「隠れた課題(インサイト)」を掘り起こすことにあります。
これがステップ1、「AIによる顧客ジョブの特定」です。
マーケティングで言う「ジョブ理論」とは、顧客が製品を買うのは「特定の仕事を片付けたい」からだ、という考え方です。
例えば、決裁者が欲しいのは「高機能なCRM」ではなく、「営業チームの属人化をなくし、安定した売上基盤を手に入れる」という「ジョブ」の達成かもしれません。
生成AIに、過去の失注・受注案件の議事録や提案資料を分析させ、「顧客が最も頻繁に使った言葉」「彼らが本当に解決したかったであろう課題」を抽出させます。
AIは、人間では見落としがちなパターンを発見し、「このお客様の本当のジョブは、実は『不安の解消』ではありませんか?」と、鋭い示唆を与えてくれる「相棒」になるのです。
📰ステップ2:決裁者の「不安」を行動経済学で解消
顧客の「ジョブ」が見えたら、次は「どう伝えるか」です。ここで行動経済学の出番です。
決裁者が最も恐れるもの、それは「導入の失敗」というリスク、すなわち「損失」です。
ステップ2は、「損失回避の心理」に寄り添う資料設計です。
人は「何かを得る喜び」よりも「何かを失う苦痛」を2倍以上強く感じる(損失回避)と言われます。
提案資料で「この機能が素晴らしい」と利得(プラス)を語るより、「このシステムがない現状では、これだけの機会損失(マイナス)が発生し続けています」と提示する方が、決裁者の心は強く動きます。
これは「フレーミング効果」と呼ばれるもので、伝え方の枠組みを変えるだけで、相手の意思決定が変わるのです。
さらに、「アンカリング効果」も活用します。最初に「導入に失敗したらどうしよう」という不安(低いアンカー)ではなく、「導入後、御社の営業利益が1.5倍になる未来」という理想像(高いアンカー)を提示し、そこから逆算して「そのためにこの機能が必要です」と説明するのです。
機能が「目的」から「未来を実現する手段」に変わる瞬間です。
📰ステップ3:「自分で選んだ」と錯覚させる物語
最後のステップは、決裁者に「自分で選んだ」と感じてもらうためのストーリー設計です。
人は「選ばされる」のを何より嫌います(心理的リアクタンス)。「これが絶対おすすめです!」と強く押されると、無意識に「本当か?」と疑ってしまうのが人間です。
大切なのは、添付資料『行動経済学ナッジ』で言うところの「ナッジ(そっと肘で突く)」、つまり「気持ちよくそちらを選んでもらう」ための環境設計です。
AIで分析した客観的なデータ(例:「業界の70%が同様の課題でAIを導入しています」=社会的証明)を示しつつ、ステップ1で特定した決裁者個人の「ジョブ」に寄り添います。
「A案(機能重視)とB案(運用サポート重視)があります。データ上はA案が主流ですが、先ほどお伺いした『社員のITアレルギーを解消したい』という社長のジョブを考えると、B案で小さく始める方が、御社にとっては合理的ではないでしょうか?」
このように、論理(データ)と感情(共感)で選択肢を提示し、最終的な判断を相手に委ねる。この「自ら選んだ」という感覚こそが、導入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぎ、決裁者の強力なコミットメントを引き出すのです。
📰「説得」から「納得」のパートナーへ
AIは営業の仕事を奪うものではなく、むしろ営業担当者が「顧客の本当の課題」と向き合う時間を作り出すためのものです。
AIで顧客インサイトを深く掘り起こし、行動経済学でそのインサイトに響く「伝え方」を設計する。
これからの時代の提案資料は、機能を「説得」する説明書ではなく、顧客と共に未来を創る「納得」の証(あかし)なのではないでしょうか。
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