💡「どうせウチは無理…」FAXとExcel地獄だった建設現場が、AIと”ある仕掛け”で変わった話【DX失敗の本当の理由】

📰DX担当者の悲痛な叫びが聞こえませんか?
「社長がDXだ、AIだと号令をかけるが、現場はまったく動いてくれない」
「高額なシステムを導入したのに、結局ExcelとFAXに戻ってしまった」
「現場の抵抗が強すぎて、担当者の自分が疲弊しきっている…」
これは、私がこれまでご相談を受けてきた、多くの中小企業で起きている「DXのリアル」です。
特に、建設業や製造業といった、現場の「肌感覚」や「長年の勘」がモノを言う業界では、この傾向が顕著に現れます。
📰高価なシステムがただの箱になった日
以前、ご支援に入らせていただいたある建設会社様も、まさに「ITアレルギー」と呼べる状態でした。
立派な顧客管理システムや施工管理アプリを導入しようとしたものの、ベテランの職人さんたちからは「そんな面倒なもの、覚えてられるか」「今までのやり方で何の問題もない」と猛反発。
結局、現場事務所には紙の図面とFAXの束が山積み。事務所に戻った担当者が、その内容を必死にExcelへ手入力している…そんな「Excel地獄」が続いていました。
社長の情熱と、現場の冷めた視線。その板挟みで、DX担当者の方は本当に疲れ切っていました。
📰変えるべきはツールではなく人の心でした
なぜ、これほどまでにDXは進まないのでしょうか?
私は、その原因の9割が「導入するツール」の問題ではなく、「人の心の動かし方」の問題だと考えています。
経営者や管理職は「会社全体の効率化」「未来への投資」という視点で物事を見ています。
しかし、現場の職人さんたちは「自分の”今”の仕事が楽になるか」「面倒事が増えないか」という、極めて現実的な視点で判断します。
この「見ている景色の違い」を無視して、いきなり高機能で複雑なシステムを「これが正しいから使え」と押し付けても、人は動きません。
行動経済学では、人が変化よりも現状維持を好む心理を「現状維持バイアス」と呼びますが、現場の抵抗はまさにこれです。
📰ITアレルギーの職人さんが笑顔になった理由
そこで私は、高価なシステムの導入を一旦すべてストップするようご提案しました。
そして、やったことはたった一つ。「現場の愚痴や不満を徹底的に聞くこと」です。
「FAXの紙が詰まるのが面倒だ」「このExcelの転記作業が一番キライだ」「夕方に戻ってからの日報作成が苦痛だ」
こうした「隠れた不満」こそが、変革のスタート地点です。
私は、彼らの「一番面倒な作業」をピンポイントで解決する、ごくごく小さな仕組みをAIで作ることにしました。
行動経済学には「ナッジ(Nudge)」という考え方があります。「そっと肘で突く」という意味で、強制するのではなく、人々が自ら望ましい行動を取りたくなるように「選択の環境」をデザインするアプローチです。
📰FAXの山から解放された小さな第一歩
私たちが最初に作ったのは、「現場から送られてくる手書きのFAX注文書を、スマホのカメラで撮るだけで、事務所のExcelに自動で転記される」という、本当に小さなAIツール(プロトタイプ)でした。
最初は「どうせ使えない」と疑っていたベテランの事務員さんが、試しに使ってみた瞬間。
「…あれ?入った…」と驚き、そして「これなら、あの転記作業が要らなくなるかも」と笑顔になったのです。
この「小さな成功体験」こそが、最強のナッジです。
「DX=面倒なもの」だった認識が、「DX=自分を楽にしてくれるもの」に変わった瞬間でした。
📰DXとは高価なシステム導入ではありません
この小さな成功をキッカケに、現場の雰囲気はガラッと変わりました。
「じゃあ、日報もスマホで音声入力できないか?」「この在庫管理もAIで楽にならないか?」と、あれほどITアレルギーだった職人さんたちから、次々と改善のアイデアが出てくるようになったのです。
真のDXとは、高価なシステムを導入することではありません。
現場の一人ひとりが「昨日より少し楽になった」「この作業が無駄だったんだ」と気づき、自ら改善を積み重ねていく「文化」そのものだと、私は確信しています。
私の役割は、最新のAIやIT技術を押し付けることではなく、行動経済学や心理学の知見を活かしながら、現場の「隠れた本音」を引き出し、その「最初の小さな一歩」を踏み出すためのお手伝いを(ハンズオンで)することです。
📰あなたの会社の現場にも宝が眠っています
もし今、あなたの会社でDXが進まずに止まっているなら、それは現場にやる気がないのではなく、単に「心の動かし方」と「始める順番」が違っているだけなのかもしれません。
「ウチのベテランは頑固だから無理だ」と諦めてしまう前に、彼らが毎日感じている「面倒くさい」という小さな不満に、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
そこにこそ、会社を大きく変える「DXの宝」が眠っているはずです。
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